川崎の弁護士伊藤諭です。

かつて、F1で5回もワールドチャンピオンになった伝説的なドライバーがいました。
ミハエル・シューマッハに抜かれるまで最多チャンピオンの地位を46年も守っていたものすごいドライバーでした。

そんな ファン・マヌエル・ファンジオの名前を久しぶりに聞いたのがこのニュース。

ファン・マヌエル・ファンジオの遺体から親子鑑定のためにDNA採取 【 F1-Gate.com 】

ファンジオは生涯独身だったのですが、今回、73歳と77歳の男性が、ファンジオの子供だと名乗り出て、DNA鑑定を実施するためにお墓を掘り返したということだそうです。

火葬が一般的な日本ではあまり聞かないですね。

父親が亡くなった後の認知請求

非嫡出子(婚姻関係にない男女間の子)は父親に対して認知の請求をすることができます。(胎児であっても、父親は、母の同意があれば認知することができます。)

こうして父が生前に認知をしてくれれば(認知請求が認められれば)、父子関係が法的に認められます。もっとも重要な効果は、相続ですね。子は父の相続人になります。
かつては、非嫡出子の相続分は嫡出子の半分でしたが、最高裁の違憲判決から現在は民法が改正され、同等の権利が認められています。

相続で「子供」がみな平等に!〜非嫡出子相続分規定最高裁判所大法廷決定 | 川崎市役所前で働く弁護士のブログ | 川崎駅6分の市役所通り法律事務所

問題は、父親が死亡した後。父に認知してもらう前に父親が死亡しちゃった。
そんな場合の方法も法律は規定しています。

民法第七百八十七条
子、その直系卑属又はこれらの者の法定代理人は、認知の訴えを提起することができる。ただし、父又は母の死亡の日から三年を経過したときは、この限りでない。

人事訴訟法第十二条
3  前二項の規定により当該訴えの被告とすべき者が死亡し、被告とすべき者がないときは、検察官を被告とする。

このように、父が死亡後3年以内であれば、検察官を相手方として、まず認知調停を提起します(最初に調停をしなければなりません。)。

実際どうやって親子関係を確認するの?

もっとも、担当の検察官が、親子関係について知っているはずがないので、実際はDNA鑑定で親子であることを確認します。

ここで最初の話に戻るんですね。

墓を掘り起こす?

火葬してしまえばお骨しか残ってませんよね。技術的には分かりませんが、お骨からDNA鑑定を実施することは普通は困難です。

ということで、一般的には、父親と血縁関係がはっきりしてる兄弟、おじおばなどからDNAの提供(唾液の採取が一般的だと思います)を受けて実施します。

そうはいっても、父親から直接DNAの供給を受ける場合よりは当然精度が下がります。手続き的に煩雑ですし、協力をすんなり受けられるかどうかという問題もありますので、可能な限り、父親が生きているうちに認知を受けておくべきでしょうね。

ファン・マヌエル・ファンジオの名前をこういう形で聞くことになるとは…https://www.s-dori-law.com/sdoriblog/ito/835

Posted by

市役所通り法律事務所

on

2015年8月12日

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