2012年08月13日

宇佐八幡宮について

前回のおすすめ神社として出雲大社を紹介しましたが，出雲大社と同じ2礼4拍手1拝という特殊な参拝方法がとられている宇佐神宮を紹介したいと思います。
宇佐神宮は非常に立派な鳥居があります。

宇佐神宮は，全国の八幡宮の総本山で大分県にあります。ご祭神は，第15代応神天皇，比売大神，神功皇后（応神天皇の母）です。比売大神は宗像三女神（宗像大社，厳島神社のご祭神）と同一とされていますが，定かではありません。卑弥呼であるとの説も存在しています。
拝殿の並びは左から応神天皇（一之御殿），比売大神（二之御殿），神功皇后（三之御殿）と並んでいますが，どう見ても二之御殿が一番立派で，普通はどの神社でも真ん中に祀られている神様が一番偉いので，比売大神が主祭神のように感じてしまいます。
二之御殿の写真です。写真奥が三之御殿です。

宇佐は，初代天皇の神武天皇が日向から大和に東征する際に立ち寄った地でもあり，奈良時代後期の称徳天皇の時代に道鏡が天皇になるべきであるという宇佐神宮の宣託があり，和気清麻呂がその神意を確かめに行ったところ，全く逆の宣託がなされたという「宇佐八幡宮宣託事件」の舞台でもあります。
皇位継承にかかわる重要な宣託がなぜ宇佐神宮でなされたのか，なぜ宇佐神宮が重要視されていたのかなど，やはり謎が多い神社の１つでもあります。
上述したように宇佐神宮で祀られている比売大神が卑弥呼であるといわれたり，神功皇后が卑弥呼であるとも言われることもあるなど，邪馬台国と関係しているとも思われるので非常に興味深い神社です。