和をもって貴し

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和をもって貴し

  • 2006-03-13 (月)

「和をもって貴し」とは,かの有名な聖徳太子が17条憲法の第1条でかかげたものです。すなわち,何事も話し合いをして解決をしましょうというのが大意であり,ものの本によりますと聖徳太子のこの言葉は今の日本の社会でも脈々と受け継がれている精神であると指摘されています。

この言葉は司法の場やその他の一般社会でも,通ずるものがあると私も感じています。民事裁判ではよく和解が行われ,判決までもめる事件は私の経験では希です。和解というのは少々軟弱なような気もしますが,和解は双方が譲り合い,話し合って一応は双方納得のうえで事件を解決をするので,当事者の怨嗟が少なくすむという利点があります。まさに和解は聖徳太子の精神を体現したものだなあと思います。

また,会社組織などでも,代表者がワンマンで引っ張るような会社では会社は急成長しますが,ある程度組織が大きくなると,ワンマンにも限界があらわれ,組織内の話し合いが必要となってきます。この話し合いをもたないがために会社組織が破綻するというのはよく聞く話です。
歴史的には織田信長のようなやり方はまさに急成長しますが,結局は話し合いの精神がないために破綻を来たし,徳川家康のように将軍がトップには立つが老中以下の合議がなされるシステムでは長期安定的な政権がなりたったことからみても,「和をもって貴し」の精神は日本社会に染みついているのだなと思ってしまいます。

17条憲法は604年に制定され,制定から1400年が経過していますが,聖徳太子はその当時に日本の精神的な本質を突き,その精神が今現在も続いていると思うとさすが聖徳太子は1万円札の肖像に採用されるだけはあるなあと感心してしまいます。

posted by 竹内 克己 | | Comment (0)

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